再婚承認を要求します 単行本版【フルカラー】
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再婚承認を要求します 単行本版【フルカラー】

SUMPUL/HereLee/Alphatart

読み応えあり!

ネタバレ
2024年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ebookで読んでた作品です。
とにかく読み応えがあり、皇帝と皇后、更に他国の王子のそれぞれの思惑だけでなく、彼らを取り巻く貴族たちも思惑を持って動くので、あっちでもこっちでも事件が起き、国の権力に関わるような大事にどんどんなっていきます。
恋愛結婚ではなかったものの幼馴染として多くの時間を共有したソビエシュとナビエは、激しく燃えるような愛情はなくとも同志のような情はあった。大きな問題はなかった2人の生活はソビエシュが側室として迎えたラスタが来てから狂い出す。
ラスタが来てからソビエシュはラスタを優先し、ナビエの声が届かなくなっていきます。
ソビエシュが連れてきたラスタは天真爛漫で純粋無垢、汚いことを何も知らないようなか弱き者に見えますが、実はかなり計算高く強かです。ラスタも話が通じない系で、かなり読者の反感を買うキャラです笑
同じ言語のはずなのに会話が通じない、成り立たない、そんな相手といくら向き合おうとしても疲れるし、虚しいだけ。疲弊していくナビエを癒してくれるのは、謎の鳥とその鳥が運んでくる手紙。手紙に返事を出し、文通を楽しむようになります。
その後、手紙の相手の正体、ラスタの過去、次々と色んなことが判明していく中、度重なる不都合な事実を隠すために更に嘘を上塗り上塗り…と立場がどんどん危なくなっていくソビエシュは大事な判断を間違え、ナビエの心は離婚、そして新しい道に進むことへ決定的になっていきます。
その手助けとなったのが、ナビエの心を癒やしていた文通の相手、他国の王子ハインリ。文通の相手ということだけでなく、ハインリにもまだまだ秘密があり、ただただ優しいイケメンという訳ではなく、鋭さ、計算高さもあり、なかなか食えない性格してます。
別の道を歩むことになったその後もそれぞれに色んなことが起き、特にソビエシュとラスタの転落は読む度に悪化することになりますが、まだそこまで配信されていないようなので、ゆっくり待ちます。
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