このレビューはネタバレを含みます▼
こちらの作品の書籍化を何ヵ月心待ちにしてきたことでしょう…!!そしてついに書籍化され、改めて読み返した後に番外編を読みこんで、実に三日間かけて今やっとここにレビューを書かせていただいております…。
本当に、本っっ当に、本っっっ当に、最高でした……涙
ここ数年かけて、ずっと携帯小説(なろう、ムーンなど)を何百本と読ませていただいてきましたが、この作品がNo.1です…!!!ちなみに第2位は、同じ作者様の「光の王子様」なのですが…w
この作品の素晴らしい所は、一途で真っ直ぐで諦めの悪いカレンが、全てを投げうってでも、困難な状況で頑張るヨルクへ愛を伝えるために努力していく様に心打たれ、でも全く悲壮感がなく、ヨルクに対して「家族のためにかっこいいよ」と笑顔で惚れ直せる明るさが本当に眩しくて!!
物語として暗くなりがちなところをカレンの持ち前の明るさがそうさせず、そして本当は笑顔で送り出して欲しかったヨルクの心をあっという間にギュッと掴んでしまうところなど、読んでいても気持ちのいいぐらいです。ここまで思われて、そして明るくて可愛くて、落ちない男はいないに決まってますw
この本来なら困難な状況を、2人は十年間、ただお互いを見つめ合い、愛し合うことに費やせた素晴らしいかけがえのない時間だと思っており、それが読んでいても物凄く伝わってきました。
2人が本当に幸せそうで、その全てはカレンが7歳の時のたった一度の出会いを運命と信じて、努力を重ねて情熱を捧げたからであり、その愛を受け止めたヨルクが自分は世界一幸せな男だと一生感謝し続けていて、いつもいつも本当に幸せそうで、カレンを大好きでたまらない様子が読んでいてもキュンキュンが止まらなくて、そんなヨルク自身も最高の男だと思いました。
そしてこの作品の素晴らしさはそれだけでなく、この2人を取り巻く周りの人達が、みんなそれぞれに後悔や優しさや愛を持って、ずっと2人を気にかけて人知れず支えてくれていたのが番外編でより感じられたことです。この番外編を読むと読まないとでは、物語の味わいと深みが全く違いました!!
ヨルクの家族の思い、ガードラー先生達の思い、カレンの真っ直ぐな眩しい程の情熱がみんなに色んな影響を知らないうちに与えて、幸せな気持ちにしていたのがわかったのも本当によかったです。
私は何度読み返したかわからないぐらい、大好きで大切な大切な物語です。