この異世界で、運命と番う~獣人αは優しいケダモノ~
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この異世界で、運命と番う~獣人αは優しいケダモノ~

キサラ

まさかこの作品にこんなにも夢中になるとは

ネタバレ
2025年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 序盤はハルの生い立ちの不幸に心が締めつけられるが、ヴィアーノとの出会いで幸せが満ちていくことに癒される。中盤からはルチアーノのかわいさにメロメロだ。しかしところどころ事件(襲撃)が起こる。
2025年1月1日39巻発売。即購入。堪らず初レビュー。ルド!早くハルを助けて!ルドが育てたという伏線のハヤテが飛び立つ冒頭から不穏さしかなかったが、この世界で初めての文明の武器のようなもの(噴霧式毒)も登場し、ハル何度目かのピンチ。エルメやバステリオの傷は精霊様のご加護で見た目に反し浅いらしいが、刃物が突き刺さった宰相エルメーテは?素手で戦えるのならばエルメは強いのに!それにしても城の中で事件が起こるとはルーメが危険すぎてルチアーノを嫁がせるのが憚られる。厩舎に向かったルチアーノの安否は?ファビオがついているしコルラードが陰ながら警護しているので無事と信じたい。ハル奪還にはきっとルドが活躍するのだろうが、新年早々心配でたまらない。早く新刊を!次巻で皆たいした怪我なくハッピーとはいかないだろうから、春までは解決しないかもしれない。いっそ端折ってもいいから皆の無事な姿を早く見たい。
まさかこの作品にこんなに夢中になるとは。ルチアーノのかわいさだけでなく、ストーリーもとても面白い。設定を広げすぎかと思いきや齟齬もなく、歴史大作の趣さえ感じる。登場人物がまわりの契約者一族も含めて個性的でとても良い。この作家さん特有のくすっと笑える魅力があり、ときに胸が苦しくなって、ハラハラして、あたたかい気持ちで溢れる。何度も読み返しているが飽きることがない。長いが、そして伏線だらけで終わる気配がないが続きが楽しみで仕方ない。
40巻:コルラードの惚れ惚れする強さよ。痺れる。よしきた!ルド!で最終ページはオモシロ担当のルドがそれはそれは格好良く登場!頼もしい姿に希望しか見えぬ。唯一ルチアーノの笑顔がない巻だが涙に濡れた頬さえも愛らしいと不謹慎にも思う。
41巻:慟哭。空から逆襲する扇鷲族ルドの戦術は納得の勇姿だが、40巻ラストで見えたはずの希望はどこへ?!まさかの展開に動悸が激しくなった。絶望と涙。しかし思い直そう。ルチアーノは助かる!フィルも戻ってくる!誰も不幸にならない!慟哭の中でもハルの覚悟ある凛々しい一面も現れ、愛し子ハルの祈りが一筋の光のように見える。
42巻:ハル天晴。ルチアーノ生還感涙。
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