左利きの夜(合本版)
」のレビュー

左利きの夜(合本版)

町田響

それぞれの孤独

ネタバレ
2025年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全然レビューがないことが不思議。もっとたくさんの人たちに読んでほしい。同じように孤独に支配された2人ながら、一方はその孤独を言い訳に全てを諦め、他方は孤独を受け止めつつしっかり前を向く。そんな対比の描写が印象的でした。1人の世界に閉じこもっていた宇野が、彼を一途な愛情で包み込む津田によって、少しずつ絆されていくところがかわいかったです。欲を言えば、宇野の根深い孤独の原因があまり伝わらず、彼がなぜそこまで追い詰められているのかわかりませんでした。もう少し掘り下げてほしかったです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!