このレビューはネタバレを含みます▼
指輪物語や、ナルニア国物語のようなファンタジーと冒険の世界。
四大国とどこに着くべきなのか揺らぐ小国を織り混ぜながらオメガバのような設定でBLへと持って行きます。
国をバックにした後宮内での派閥・勢力争いから、国の争い。そこで劣勢にたたされた主人公(?)が不義まで疑われ、悲惨さがクローズアップされますが、国から付いてきた皮肉屋の小人侍従やがここで強い味方になって心があたたまり、生まれた子どもが竜王の婚約者候補に。
そこでやっと騎士登場!
紙媒体の帯には「皇帝×王子×騎士」とあって、「騎士いつ出るの?」ち思ってました。
「この二人の過去に何があったの?」と言うのもじわじわ違和感無く本編中に出してくれるのが嬉しいですね。
作家さんの文章力が高くて設定も練り込まれています。
ラノベの域を超えてる!
小人侍従のフオルが案内役になり、無駄な説明が省かれ、これだけ長いと登場人物がごちゃごちゃしてきそうなのも、上手に最小限にしてるのも読みやすいです。
グインサーガのラノベ版とも言えるのでは?
時間を取れる時に一気読みがお薦めです!