嫁が好きすぎる夫。

ネタバレ

2025年1月7日

このレビューはネタバレを含みます▼ 306ページ挿し絵あり。賭博癖で爵位を没落させた父を持つ令嬢ヒロインは、突如王妃に「義息子である邪魔な王太子と結婚しろ」と脅させる。不本意な結婚ではあったが感情の死んでいた夫とは殊の外相性が良く楽しい夫婦生活を送れていた。しかし突然夫は身に覚えのない罪を着せられ国外追放となり…という話。序章が凄い！っていうか誰がヒロインで誰がヒーローなのか本気で混乱しました！(笑)。やっぱりクレイン先生凄いわ。さすクレ。ヒーローもヒロインも根が明るくぽわぽわしているので壮絶な生い立ちでも重たくならず、読んでいて終始楽しかったです。ヒーローはヒロイン大好き過ぎて行動原理が嫁しかないのが面白おかしいし、基本能天気なヒロインは人たらしで人間味に溢れていて2人とも魅力たっぷりでした。王妃（元）の存在も物語を引き締めていて重要でしたね。ていうか、ブランシュもカーティスも編集長も癖が強くて最高すぎました。名ばかりの登場だった第二王子も出てきて欲しかった。それにしても締切に追われるヒロインが妙に生々しく、まるでクレイン先生の実情を投影してるかのようでおかしかったです(笑)。これは先生の著書5本の指に入る名作だなー。楽しかった。

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Yuri さん

(女性/20代) 総レビュー数：0件

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