ながたんと青と-いちかの料理帖-
」のレビュー

ながたんと青と-いちかの料理帖-

磯谷友紀

そして、(山口家には)誰もいなくなる?

ネタバレ
2025年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 13巻まで読んだところです。
最初は桑の木の再建を中心にした経済ものなのかと思ってましたが、それだけじゃない、ヒューマンドラマだなぁと、しみじみ思います。
13巻で特に嬉しかったのは、何を食べても味気なかった栄さんに味覚が戻りつつあることでしょうか。
山口家のスペア(失礼だよな)として育てられた栄は、可愛がられた記憶もないから、家族になった頌子にどう接していいのか分からなかったのだと思います。頌子がめげずに夫にアタックし続けるから、妻にだけは「ええよ」と言うようになったし、妻の手料理は美味しく思えるようになった。自分に向けられる愛情を信じられるようになったのでしょう。赤ちゃんが生まれたら毎日家に帰って赤ちゃんの匂いを嗅ぐのも、分かります!本当の家族が出来てよかったね。
13巻は頌子さんの頑張りに拍手の回でした。
これは…栄さんが自覚したら、周さん以上の溺愛になるかも!(なれ!!)
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