心くんは愛とかいらない
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心くんは愛とかいらない

鉢野うら

燈先輩、これからも信じさせて!

ネタバレ
2025年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで読了。自分語りですみませんが、受けを溺愛していると思っていた攻めが、受けを蔑ろにして平気で当て馬とお泊まりし、受けを傷つける展開の作品を見てしまって以来BLの攻め不信になってしまい、どんなに攻めが愛を囁いても「愛してるなんて最初だけ」「どうせすぐに裏切るんだ」「永遠の愛なんて存在しない」と、ときめく気持ちでBLを読めなくなってしまいました。そんな時この作品のあらすじを見て、これなら刺さるかも…と思い読みました。受けの心くんは母はバツ5、親族も皆恋愛運が悪く結婚離婚を繰り返す一族に生まれ、親戚から「お前も必ずこうなる」と呪いの言葉をかけられ、愛が信じられなくなった子。攻めの燈先輩とはセ◯レのような関係(一線越えてないけど)で、恋愛関係にならなければずっとこのまま一緒にいられる…と思っていたのに、先輩に「愛がないならもう触れない」と言われてしまい…というお話。恋愛は始まったらいつかは終わってしまうと怯える心くんを、愛する人とは一生添い遂げたいと思う先輩が時間をかけてじっくり心を溶かしていくのがとてもよかった!特に2巻の、心くんと同じく愛を信じないイトコのトワくんとのやり取りを通して愛を育んでいくところが…。燈先輩は本当に信頼できるスパダリ!トワくんが思ったみたいに「この二人ならずっと離れないと信じられる」と思いました。だからこそ、幸せに結ばれた後の4巻以降が怖い。先輩のことは信じてるけど、もしこれから先輩を狙う当て馬が出てきて、先輩が心くんを傷つけるような展開になってしまったら今度こそもう立ち直れません。どうか先輩これからも信じさせてください!切に願います!お願い、裏切らないで!
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