拾われ令息は堅物探偵に愛される
」のレビュー

拾われ令息は堅物探偵に愛される

志波咲良/カワイチハル

概ね良かった

ネタバレ
2025年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 裏社会の探偵攻めと貧困街の便利屋受け。
序盤の引きがちょっと弱くてゆっくり読んでいましたが、中盤あたりから先が気になってするする読めました。
中盤越えたあたりからガンガン伏線回収され始めてそこからのストーリーは面白かったですし、一緒に仕事するうちに二人の距離が縮まっていく過程も描かれてて全体的には良かったです。ただキャラの魅力とか、恋愛としての過程がもう少し欲しくて没入しきれなかったので星4。

思いっきりネタバレすると受けはタイトルのように実はとある貴族の令息(記憶喪失で自覚なし)で、攻めはその従者。受けを探して見つからず絶望した時期を過ぎ、受けを誘拐した犯人に復讐しようと裏社会に身を投じてる感じです。
前半バディものっぽく関係を築いていく二人でしたが、受けの正体が判明してからは主従もの要素も加わります。
攻めが身を引くところがちゃんと描かれてて、そこから攻めを自分の元に戻そうと受けが命令するあたりすごく良かったです。ただ主従萌えとしてはもう少し攻めが受けを恋人として扱う、抱くまでの葛藤とかが欲しかったかな。
あと結構序盤で攻めがからかいで受けにキスするという行動がどうも攻めの人物像としっくりこなくて、恋愛の始まりがその違和感のあるスタートだったので没入しきれず残念だったので、そのあたりで星マイナス1。
でも明らかおかしいところはなかった良作だと思います。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!