このレビューはネタバレを含みます▼
今、自分の中で「子育てBL」が絶賛発動中で、試し読みで気に入って購入したものの1度読んだだけで放っていた作品を片っ端から再読しているところです。これもそんな作品の1冊で、大好きな作品です。
Ωの辰巳は、大学時代に出会ったαの男を運命の番だと思い結婚して子どもの理来ができたが、それはすぐに勘違いだったとわかった。ギャンブルで金を溶かして借金を作って失踪。失踪前に離婚できてよかったけどとんでもないクズ男だった。ところが元夫の借金の取り立てでヤクザが家に押しかけてきて……何とかすると啖呵を切った辰巳は、1カ月以内に50万という大金を作るために仕事を掛け持ちし、なんとかお金は作れたが過労で倒れてしまう。お金を取り立てに来た龍河に倒れていたところを助けられ、理来ともども龍河の家に連れてこられてしまう。連帯保証人でもないのに借金の肩代わりする危なっかしい辰巳を守りたい、と思う自分の気持ちに気づいた龍河は、辰巳に口づける。αである龍河の唾液に反応してしまった辰巳は欲情してしまい関係を持つ。龍河にオレのイロになれと迫られて、ついには極道の妻になってしまった辰巳だった。αなんてもう信じないとかたくなになっていた辰巳を優しく包み込んでくれる龍河がカッコいいです。