鱗と鰓と肉
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鱗と鰓と肉

金魚鉢でめ

人魚の愛

ネタバレ
2025年1月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 仄暗く、妖しく、美しいお話でした。
大柄の美しい人魚(雄)×神父さま(もちろん男)
ちなみに、人魚の元恋人の亡骸(男)
ほぼプラトニックだけどBL。

人魚は愛した人に裏切られると、泡になってしまうのだそうです。だから、裏切られる前に恋人の身体だけ手に入れたい。人魚の肉を食べさせると、亡骸はいつまでも美しいままで魂は二度と戻らない。裏切られることもない。哀しくも恐ろしい人魚の愛。
人魚の尾びれがシーラカンス?アロワナ?の巨大魚っぽくて、モンスターよりな不気味さが素敵。

神父さまは人魚に一目惚れしたのか、魅了されているのか……。最後、生き延び永遠の美しさを手に入れて、人魚に愛される期待に暗く笑う神父さま、ゾクリとしました。きっと海辺の教会で、人魚の訪れをいつまでも待つのだろうなぁ……

意味深な兄弟が終わり間際に出できたし、シリーズ化するのかな?是非続いてほしい作品です!
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