文豪に捧げる乙女【マイクロ】
」のレビュー

文豪に捧げる乙女【マイクロ】

甘宮ちか

言葉の大切さを、感じる作品です。

ネタバレ
2025年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 沙月と惣一郎の2人の出会いから、沙月の就活、社会人になってからの葛藤。惣一郎の作家としての飛躍、スランプ。お互いがそれぞれの困難をお互いを想い合う事で、乗り切っていく。 その姿や、お互いが相手に向けて伝える言葉にとても感動しました。 世の中、こんな甘くないなんて声も聞こえてくるかもですが、この「言葉でお互い伝え合う事の大切さ」が、一番、作者さまの伝えたい事なんじゃないかな、と感じました。 世の中の悲劇や不条理や争いごとの多くは、この言葉の足りなさから来るんじゃないかと、しみじみ考えました。 さすが主人公が、作家と読書大好き少女の物語なだけあって、言葉選びがステキな作品でした。私は、大好きな作品です。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!