ききみみ図鑑
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ききみみ図鑑

宮田紘次

音が聴こえてくる

ネタバレ
2025年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです!いろいろな音が視えて聴こえてくるような短編集です!特に好きなお話は3編。音が視えてしまう男の子の音の表現にワクワクする”視える音“、一切セリフも説明も効果音もないのに野をかけ、土を踏みしめ、水が跳ねる躍動感、息づかいまで感じられる”始まりのリズム“、見えない目で音や色が視える芳一の絶望と生きることへの希望を描いた”凪の音“。自由でありながら心に残りストーリー性もある、紙で持っているくらい大好きな作品。もっと読みたかったぁ。残念です、ほんとに…
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