特別じゃない日
」のレビュー

特別じゃない日

稲空穂

もうじき卒母

ネタバレ
2025年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 普段滅多に見ないXでお惣菜屋さんのお話を読み、もっとこの先生のお描きになる作品を読んでみたいなぁと思い購入しました。
成人済みの子がいます。
それでもお腹に宿った時から生まれた日のこと、小さい頃、思春期の面倒くさかった年代、泣いたこと笑ったこと可愛かったこと、全部が昨日のように思い出されるのです。
自分の命より大事に育ててきた子があっという間に大きくなってもうじき家を出ます。
そんな感傷もあってシンクロしたのでしょう。
この作品のように、ある日ある時の日常が特別ではないけれど全部が特別だったと思えるのです。
この中に描かれている台詞のないケーキ屋さんでの風景で涙腺崩壊です。w
大事に大事に読みたいと一気に全巻購入しました。
今日は快晴で気持ちのいい日です。
いちごも生クリームもあるのでケーキを焼いて、歳をとってすっかり白髪頭になった夫と休日でパジャマから着替えない子に声をかけてお茶を飲みましょう。
きっといつものように生クリームを泡立てたホイッパーやボウルに残ったクリームを2人して舐めるでしょう。
これがまた特別じゃない特別な日になるのですね。
なんでもない日がとても大事なんだと思い出させてくれる作品だと思います。
Xにこの作品が本屋さんに並んでいる写真も投稿されていて、その中にペーパークラフトで作られた白いねこさんと「シャケ」と名札のついたごはんがあって、何かしら?作者さんが飼っているねこさん?と思っていたら、解答はこの中に描かれていました。╰(*´︶`*)╯♡
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