このレビューはネタバレを含みます▼
前作未読ですが広告で気になり、キャンペーン期間中に3話途中まで読みましたが、すごい苦手展開だったためギブアップ。付き合い始めた続刊で攻めが不誠実な行動をする展開に最近よくぶち当たるけど、BL界ではそういうヒリヒリした現実路線が流行っているのかな…。ちょっとしたすれ違いの間に初恋の人と急接近する藤井。初恋の人にキスを迫られ満更でもなくむしろノリノリで応えようとする藤井。キス寸前の現場を甲斐に目撃され…。あー!大嫌いなド修羅場!甲斐が扉を開けなきゃ確実にキスしてたよね?ずっと好きだった初恋の人に迫られて今彼の甲斐のことなんか完全に頭から消えてたよね?そんなに今の相手より初恋が大事なら、そのまま初恋叶えて、どうぞ。と思っちゃった…。美容師でお洒落で線の細い初恋の人のほうが自分より藤井にお似合い…と身を引こうとする甲斐が辛すぎて。きっと最後は雨降って地固まるハッピーエンドになるだろうけど、不誠実なことをされたら雨と共に信頼感も流されて行っちゃってスッと冷めちゃうんだよなぁ。BLはファンタジーだと思っているから、攻めには受け一筋でいてほしいし言いたいことを言えなくてもわかってほしい。でも現実はそうじゃない。攻めは何よりも受けを優先はしてくれないし、何も言えない控えめな受けじゃ恋人はすぐに奪われる。いにしえの腐女子としては最近のBLは本当に世知辛い…。現実の男女にも起こり得そうなリアル感より幸せな夢が見たいんだよ!と考える私は時代遅れなのかな。