公女が死んだ、その後のこと
」のレビュー

公女が死んだ、その後のこと

杜野秋人/にゃまそ

星4か5でめちゃくちゃ迷った…

ネタバレ
2025年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界設定が細かくて重厚感があり、作者さん作品中の歴史年表を細かく書いてるんじゃないかと疑うレベル。
中身はヒロインを痛めつけた連中が次々と「ざまあ」される流行のやつですが、このカテゴリの中にポンと置かれるだけではもったいない輝きを放つ作品でした。

前半の悪役達が堕ちるべき所に堕ちていく因果応報の展開も夢中で読みましたが、この作品の真骨頂は後半以降からのかけ上がるような明るい「アナスタシア」の展開だと思います。
暗鬱としたオフィーリアの死からのアナスタシアの婚活の野望と溺愛ポンコツ家族。悲劇と喜劇がとてつもなくいい塩梅で飽きが来ず余す所なく楽しめました。

ギリシャ風の人名、国名など横文字多過ぎて途中ポカンとなりましたが話の面白さでカバー。
で、評価4か5で迷った理由ですが、私以外にも必ず同志がいるはず。本編ラストの終わり方です。こういうのもアリかもしれませんが私は白黒つけたいほう…。続編熱望…。

なので言わせてください。
アナスタシアのマケダニア編は?!二人の再会は?!カリトンは転生を信じてくれるの?!なにゆえ!!そこで!!!終わっちゃうの!!!!!以上です。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!