このレビューはネタバレを含みます▼
身代わり婚で夫婦共に大正解でした。花丸です。
旦那様と雪子夫人を繋ぐ金平糖の記憶。
互いに逆境を耐え忍び乗り越えることができたのも、その時の思い出。甘いものは人に癒しを与えてくれるし、美味しいものを食べれば生きたいと思える。
結婚当初からの旦那様との心の距離が雪子夫人の機知に富んだ料理の腕前と真心で徐々に縮まり、誤解が解けていく様に和みました。特に雪子夫人のお菓子作りの技能はパティシエレベルもので、周囲の人々に感動の渦を巻き起こすから素晴らしい、羨ましい、そして逞しい。由寿ちゃんにもGood job!
7巻で雪子夫人の「他者の気持ちとは及びもつかないもの」「自分にできることはただその瞬間に心を尽くすことだけ」という言葉に、本作品の真髄に触れたような気がします。
今後旦那様と雪子夫人は千波彰一氏との一波瀾をどう華麗に躱し対処していくのか、旦那様に瓜二つの吹井駿介氏とは旦那様とどのような関係なのか(実は双子かもしれない等々妄想しています)気になります。続きが楽しみです。