このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルと絵師さんに惹かれて。(多分ページ数は体感250ページ前後くらい)挿し絵なし。食品卸売企業に務めるバリキャリヒロインは陰湿な嫌がらせをいなしながら仕事に邁進していた。そんな彼女の住まうタワマンに海外帰りの先輩社員が越してきて…という話。ひとつ屋根の下なオシゴト物語です。主役たちが馬鹿が付くぐらいの生真面目なので距離が縮まるのが亀の歩みなのですが、それがリアルに思えてつい没頭しました。良い人と呼ばれることに鬱屈したものを抱える普通の人ヒーローが、感情むき出しで良い人の仮面を剥いでヒロインを守ってたのがとても良きでした(その会話内容をあえてヒロインに伏せてるのがまたいい)。ヒーローの塩梅いい強引さ、いい意味での自分勝手さが過去の恋愛でトラウマを抱えるヒロインの氷の壁を溶かしてあげたのでは。ヒロイン先輩やヒーロー幼なじみというスパイスが単調になりがちなストーリーにアクセントを持たせてました。物語の大筋はお仕事メインですけど恋愛パートが上手く馴染んでて面白かったです。