愛の時間
」のレビュー

愛の時間

やまじえびね

重厚で深淵な愛

2025年2月9日
まるで純文学を読んだかのように、たった1冊の物語の、ほんの数ヶ月前から1年の登場人物達の短い時間が、深く心に刻み込まれる作品でした。一つ一つのコマや台詞にも無駄が無く、それでいてそれぞれの人間の背景や記憶が多くを語らずとも表現されていて、悲惨で残酷な人間の凄惨さを見せつけながらも、まるでフランスの美しい川辺の恋愛映画を見たかのような、なぜだか甘く儚く砂糖菓子のような読後感でした。
そして、愛とは、愛するとは何かを考えさせられました。
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