嘘はひとつもついてません【分冊版】
」のレビュー

嘘はひとつもついてません【分冊版】

鮎川長良

糸目は好き

ネタバレ
2025年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ だけど、モヤっとする受けだったな。攻めは年齢なりか、年齢よりもずっと大人でまとも。過去のあれこれで受けがそういう性質になるのはわかるけど、攻めにそういう自分を押し付けてない?攻めに対し、とても「好きだけど、嫌い」と言うその根底は、自分の未熟ごと受け入れてほしいという無自覚の甘えでモヤ。自覚しての甘えは良いけど、無自覚の甘えって絶対に助長するじゃん。無自覚だから。その点が受けの苦手なところだな。攻めの臆病さは慎重さだし、むしろ好ましかった。慎重を臆病と言うのは無責任だからこそ言えることなので、そこもモヤ。あと、受けの自作自演によるモブレピンチとされた演出があるけど、そこもなぁ。自分で演出しといてBッチと思われるのは不服てのも謎。思われて必然では?この作品は、受けに共感できる人ならめっちゃ楽しめるかもだけど、受けの根底に攻めの生真面目さを嘲るというか、コケにしてるような部分(先述の「好きだけど、嫌い」発言等に代表されるもの)があって、私はどうしてもそこにモヤついてしまった。好きだけど、嫌いなのは受けの勝手であって、そこに攻めの非はひとつもないのよ。
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