真夜中のパラノイアスター
」のレビュー

真夜中のパラノイアスター

押見修造

色々活かし方があったんだろうけど

ネタバレ
2025年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 押見修造氏、初期は諸星大二郎的な絵柄なんだな。

諸星的夢想の世界には浸ってしまうけれど、はたと鏡を見ると、老いる自分、特段諸星的事件は何も起こらない日々、人生がそこに映る。

なぜ諸星世界に行けないのか。なぜ諸星世界は現れないのか。
なぜ現実はこんなにもせせこましく、せせこましさに合わせて生きなければいけないのか。

そんな根源的かつ神話と対比させられる感覚の日々は創作でもするしかないが、自己肯定感が鬱滞して出口を知らない人間にとっては、もう爆発するしかない。

恋した女性を殺してしまうのであれば、自分が去ればいいというのは、飛躍してはいるが愛情の形である。

皆さん、是非生きましょう。
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