君と僕。
」のレビュー

君と僕。

堀田きいち

懐かしさと憧れ

ネタバレ
2025年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ しょうもないことに何故か一生懸命に全力で過ごしていた学生時代の懐かしさで胸がいっぱいになると同時に、こういう時間を過ごしたかったという憧れも混じった様な気持ちで読了しました。
優しく、楽しく、歯痒く。
メインのキャラクター達にそれぞれほのかな恋心が生まれているけれど、結末までは描かなかったリアルさが凄いし、青春は成就することが全てではないと言われた気がして、勝手に凄く納得してしまいました。
春ちゃんの「ボクはわがままなのかなぁ。気持ちには応えられなかったくせに離れていくのはさみしいだなんて」というシーン、茉咲からの好意に気づきながらずっとぼやかしてきて、その上で彼女の心の変化にも気づいて背中を押したってところがめちゃくちゃ春ちゃんらしくて、切なくて大好きなシーンです。こういう絶妙な気持ちの機微に心を掴まれる作品です。
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