このレビューはネタバレを含みます▼
親に売られ、人間以下の奴隷として虐げられてきたユリアン。損得勘定のある生き方しか知らないユリアンがついぞ辿りついた先は、奴隷船。過酷な環境の中で同じ奴隷100人分の優しさに触れ、人間でありたいと思えたが、世界はユリアン達に厳しい。奴隷商人、血、血、血、海、命。
アクシデントにて託された赤ん坊を育てる決心をするユリアン。先々で優しさに触れ、幸せを感じ始めたが、赤ん坊は予言にて王国を滅ぼす破滅の子。世界よ放っておいてくれまいか。人間でいるために無力では世界に潰される。これはまさに人間性を捧げよ状態か。
優しくありたいユリアンの心の葛藤と、予言の赤ん坊の成長から目が離せません。
人物の表情とアクションに迫力があります。続きが早く読みたいです。