貴なる公達アルファと情男オメガ
」のレビュー

貴なる公達アルファと情男オメガ

墨谷佐和/りんこ/三原しらゆき

雅な世界観を堪能しました

ネタバレ
2025年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代考証や語り口など現代に寄せて書かれるのか、それとも古典調にぐっと寄せて書かれるのか。古典を読み慣れていない層を意識しすぎると注釈ばかりになりそう、でも現代の文章表現に寄せると平安の雰囲気はどうなるだろう?など気になりつつ読み始めました。

読後は、あの時代の上下関係の距離感、雅な雰囲を大切にしつつ現代の口語調もあったりと読みやすさ、
ライトノベル、BLというジャンル、レーベルの読者層などを考慮して書かれているなのかなぁと素人ながらに感じながら拝読しました。りんこ先生 三原先生の表紙挿絵も素敵で、あとがきを読んで墨谷先生ありがとうございますと感謝の合掌でした。晴通かっこよ。。

悪に堕ちる者と堕ちない者の差はどこにあるのだろうか。その分岐点で選択が違えば晴通も堕ちていた可能性があっただろう。その違いは持って生まれた性質ということだけなのだろうか。そんな風に日々の生活のなかで作品の世界にあれこれ想像を飛ばすその時間も楽しい。そんな楽しみ方もしている作品です。
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