ウォーキン・バタフライ
」のレビュー

ウォーキン・バタフライ

たまきちひろ

コンプレックスと焦燥感と最後にリア充

ネタバレ
2014年9月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュータイトルの流れが主人公の感情の起伏?です。


180センチの長身のせいでコンプレックスを抱え、グレてしまい高校中退、バイトもクビになり人生を悲観。新しいバイト先でショーモデルと間違われ舞台に立つがデザイナーの言う通り一歩も歩けずそのまま逃亡。
デザイナーを見返す為、モデルになるべく奮闘する主人公。


最初はこんな感じで始まります。
激しい気性にも関わらずネガティブな面があり、精神的に不安定さが目立って2巻辺りまでは本当にハラハラするくらいなんて不器用なんだと呆れ気味に読みました。
今思うと、自分への自信喪失状態で、今の生き様にたいして焦りがあったのかと思います。目標があってもその道のりが見えないとやはり焦りがでてきますよね。そういった主人公の弱さが全面に出てきます。本当に現実逃避繰り返しすぎ!


無料立ち読みでもわかるように、いつもイライラしてキツイ印象の主人公ですが、これも表紙毎に表情が変わっていくように次第に落ち着いてきます。
仕事をこなしたり、出会う人や支えてくれる人、そして目標とすることへの前進。それらが彼女を強くしていったのかと思います。

恋愛要素も少しはありますが、濃くはないですし、恋愛マンガが苦手でも読めると思います。どちらかというと、女性の自立や成長に主きを置いてる感じでした。

最後に目標に向かってひたすら走り続ける彼女の姿こそが、リア充に相応しいのではないでしょうか?


…全くもって、羨ましい。笑😊
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!