私の世界を構成する塵のような何か。
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私の世界を構成する塵のような何か。

天野しゅにんた

一筋縄ではいかない

2014年9月14日
大学を舞台にした群像劇。7人組と言うことでモチーフがあるのですが、一通り読み終わったあとにそれを頭に入れて読むとまた違うものが見えてきます。 物語は留季と祥の二人を軸に進んでいきます。瑠希の視点で物語を読み進めていくと、こっちはいい人あっちは悪い人と思うのですが、他の6人の視点で読んでいくと必ずしもそうではない。誰に感情移入するかでも物語の感じ方が変わってきます。少なくとも人数分の回数は読まなければこの物語は読み解けないのかもしれません。
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