聖女の姉ですが、なぜか魅惑の公爵様に仕えることになりました
安康マイ/一ノ谷鈴/八美☆わん
あい
さん
(女性/30代)
総レビュー数:41件
このレビューはネタバレを含みます▼
えーとお人好しでは済まない偽善ぷりに腹正しく思う場面が何度かあります。
まず主人公。自分の大事な人まで殺されかけてるのにその犯人である妹を助けたいとか有り得ない。
それまでにも誘拐されたり罵倒されたりとか結構な目に遭ってるのに。
しかも陛下にまで、自分たちのことは棚に上げて神託がきちんとされなかったせい、陛下がきちんと調べなかったせいって無礼な物言い笑
その上死んだ方がマシだったかもしれない辺境の地へ妹が飛ばされることとなったのに命が助かって良かったと突き抜けた偽善ぷり。
次に主人公の両親。
可哀想だからと没落した貴族の女性を見受けし側室に迎え入れたまではまぁいいとして(本来給仕係とかでも良かったはずだけど)それで自分たちの子供まで貧乏にして苦労させた挙句、夜を共にしていたですと??
なんっじゃそりゃ。
そんで奥さんはそれを知ってなお妹のように可愛がっていたと?どんな情緒してんだこの家族。
しかもその見受けした女は元婚約者とも夜を共にした挙句子供までこさえたと?笑
有り得ない設定ですね。
妹の性悪さもホントに腹正しい。
お人好し家族に愛情を注がれていたはずなのに逆恨みして聖女に選ばれた途端に手のひら返し。
自称叔父の言うことを全面的に信用できるのも意味不明。
その叔父も死んだ没落貴族の女性だけが大好きで実の娘である偽聖女は駒としか思ってないとは…クズっぷりが突き抜けてますな。
それから指示役の叔父、実行役の妹と第2王子は同等の犯罪レベルなので、手紙を証拠として減刑を申し出るのは通常無理な要求かと。
第2王子は誘拐の企てに乗っかっただけなので(私兵を動かしはしたけど)謹慎が妥当かなとは思いますが離宮の放火や、公爵と真の聖女である主人公を焼死させようとしたことは大罪すぎると思うのでいくら被害者側が減刑を求めたとしても国としての示しがつかないのでは?
チラホラ納得できない展開も見受けられ読んでいてモヤモヤの方が強かったです。
それにしても第2王子はどこを見て妹と寄り添いたいと思ったのか…そんな描写全くなかったですが苛烈すぎる性格を見て捻くれ王子も真っ当になったのでしょうか笑
絵はキレイ(個性的)ですがベタが多く見ていて疲れました。
終わり方も、あっさりすぎて少し物足りなさもありました。
偽善っぷりが突き抜けすぎて私には合いませんでした。ので星低めです。
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