あなたがしてくれなくても
」のレビュー

あなたがしてくれなくても

ハルノ晴

みちと同じ状況だったから…

ネタバレ
2025年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ こういう内容は本当にその人の経験や価値観で感想が大きく変わってしまうのかも、と他のレビューを読んでいて思いました。こんな考えの人もいるよ、と、もしかしたら共感する人もいるかもしれないので、レビューを残します。

わたしの場合はみちと同じような状況のときにこの本に出会って、この漫画に救われたひとりです。うちは2年どころか、結婚してから5年レスで、元夫は最後まで向き合ってくれなかったけれど。離婚するとき、元夫に陽ちゃんと同じように「子供欲しいなら、作ろういまから」と言われました。そう言うことではなくて、こちらの話にもう少し向き合って欲しかったんですよね

離婚した後、まだ自分の気持ちが消化できていないときにこの漫画に出会って、共感するところが多かったけれど、9巻の「わたしのことが好きなんじゃなくて、自分のことが好き」がすごく府に落ちて響いて、読んだ日は一晩中泣きました。大袈裟かもしれないけど、おかげで前に進めたと思ってます。

感想は人それぞれだと思うけれど、個人的にみちが椎名さんに引かれるのは恋愛のドキドキもあるけれど、ちゃんと目を見て話してくれる安心感が大きいのではないかな、と思います。結婚してドキドキやときめきはなくなる、恋愛と結婚は違う。それはたしかにそうだけど、でも素直に話し合えたり、お互いを思いやる関係の継続は、夢物語ではないと思います。それができているご夫婦もたくさん知ってるし

つらつら自分の感想を書いてしまいましたが、各登場人物の選択や決断に共感できないところがあっても、最後にはみんなそれぞれ前を向いて歩き出してて欲しいな、と思います。結局は自分の人生だから、決断をしたあとにどう生きるのか、が実は一番大事と思うので

最終巻、楽しみでもありさみしくもあります。この漫画に出会えてよかったです。ありがとうございました
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