古書店夕海堂~色褪せないかつての楽園について~
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古書店夕海堂~色褪せないかつての楽園について~

とらのとら

静かに流れる2人の時間

ネタバレ
2025年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 東京のなかの静かな古書店。
もう、すでに雰囲気がよいです。
そこで、店主のかわりに夕海堂を続ける小鳥。
なんというか、雰囲気がかわいらしいのもあるけど、はじめて知る恋に戸惑いながらも、素直に伝えようとするところとか、恋人になってからの更なる天然ぶりとか、本当に大事にしたいと思う宗一の気持ちが手に取るようにわかる存在です。
2人の恋愛のゆっくりさも、2人にあっていて、柿がある庭や、胡椒のなかにある恋愛ものの小説のこと、秘めたる店主の恋など、もうどれも素敵でした。
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