初恋

ネタバレ

2025年3月13日

このレビューはネタバレを含みます▼ いろいろおもしろい！罪悪感に苛まれるお兄様とか「小鳥のように愛らしいルイス」の8年後に対するセリフとかルイスとの初夜のアレコレとかホントいろいろおもしろい！のに、その中にアデルとルイスそれぞれの立場であるが故の切なさややるせなさが織り込まれていて、うっかりすると泣きそうになる…ってか泣いた。アデルは王女としての立場がしっかり分かっているから、どんなにルイスのことが好きでも8年前のあの状態ではルイスの元に降嫁することは絶対なかった。あの8年間があったからこその降嫁。これだってアデルの元旦那様が身罷ったからだし、もっと時間は長くなったかもしれないし、政治的情勢が悪かったら再度他国に嫁ぐことだって…。それでもルイスはアデルをずっと思い続けていただろうし、アデルはルイスへの初恋を胸にそれなりに楽しく生きていったんだろうな…。って考えると吐き気がするほど胸が締めつけられる。初恋は叶わないというけれど、初恋が叶ってよかった…。２巻完結と短めのお話だけど物凄く密度としては濃いお話だった。

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mone さん

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