林檎の国のジョナ 分冊版
」のレビュー

林檎の国のジョナ 分冊版

松虫あられ

弱さや嫌な気持ちを掬ってくれる

ネタバレ
2025年3月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いしました。
感情描写が神です。主人公は母親やいろんな人に嫌な気持ちにさせられてきたんですが、暴力的な言葉を投げられるというよりは息が苦しくなる言葉を言われるんです。「良かれと思って」の適応範囲内で自分勝手を押し付けるっていうのかな。
それがまあリアル。尊重を忘れ、思惑を滲ませた、相手をコントロールするためのコミュニケーション、まじでだるいですよね。
主人公は今までそんな環境で生きてきたから、言動行動の裏の感情を読み取る器官が発達してるんだろうなって思いました。共感できる人多そう。
新天地で、今までより身動きしやすい環境で、その能力を使って閉鎖的な人間関係にとらわれてる人たちをほぐしていってほしい。相手の男の人の険しい表情もめっちゃ気になります。続きがはやく読みたい
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