【単話】だって望まれない番ですから
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【単話】だって望まれない番ですから

燦々サンゴ/一ノ瀬七喜/杉町のこ

わからない人向けに伏線を整理してみました

ネタバレ
2025年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初見では、怒涛の展開に置いてけぼりになります。
2周目読んでやっと理解が追いつきます。
伏線などがたくさん散りばめられていて、面白いです。
評価はもっと高くていいかな。
以下考察です。

要点をまとめると、
⚫︎王太子は番を迎えることができない(過去に番を殺害)
⚫︎王太子と第三王子は名前を奪われている(名前には何か重要な力などに関わってるのかと)
⚫︎番と愛し愛される事で名を取り戻せる
⚫︎番に殺された番は輪廻を外れ、新たな輪廻で生まれ変わる
⚫︎過去の番が記された本によると、始まりの番は竜に喰われて死亡(時系列的におそらく王太子の事)
⚫︎うさぎの話によると、王太子の番は第三王子と恋仲になり、その番が王太子を殺害しようとした為、処刑せざるおえなかった。その後、第三王子の番のアデルは王太子と恋仲であった。
これらを王太子(が乗っ取った貴族)が褒美と交換に嘘をうさぎに話させた
⚫︎呪いの手紙に触れてから、アデルは何かを思い出そうとすると激しい頭痛が起きる
⚫︎呪いの手紙はレヴィを強く拒絶
⚫︎レヴィと第三王子の共通点(弓の名手、兄へのコンプレックス、片目の色)
⚫︎第三王子のアデルに対する違和感のある接し方
⚫︎王太子のアデルに対する執着

これらを踏まえて考えると、
最初に迎えた王太子の番も実はアデルなのではないかと。
王太子の番であったが、傲慢な王太子はろくな接し方しなかっただろうし、優しかった第三王子と恋仲になったのではないかと。
激怒した王太子は番(アデル)を殺害。
2度と番は迎えられない身に。
殺された番は別の輪廻に乗り生まれ変わると、今度は第三王子の番として生まれてしまった。
2度と悲劇を生まない為に第三王子はアデルを守る為にすれ違うような行動をする。
王太子はアデルに執拗に近づきいい人アピール。
そして第三王子のイメージを下げていく。
そしてお茶を使って殺害。
アデルへの茶葉は第三王子が選んでいた為、第三王子を疑うようにしむけた。
再び生まれ変わったアデルは手紙の呪いで前世を思い出す。
何か重要なことを思い出しそうになると激しい頭痛が。
これは手紙の呪いで核心をつくような事実を思い出さないようにしている。
レヴィは共通点や動揺した反応を見るに第三王子。
王太子の狙いはアデルを奪い名を取り戻す事。第三王子への復讐とかかな。
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