王都とりかへばや物語 男装令嬢と王子
」のレビュー

王都とりかへばや物語 男装令嬢と王子

麻生ミカリ/犀川夏生

甘すぎて読むのが辛い

ネタバレ
2014年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前読んで、ちょっと気になった方なので、大好きな男装ものを購入してみました。
ヒーローは俺様王子、ヒロインはお転婆で鈍感、弟が駆け落ちしてしまった為に、弟の代わりに参勤制度に参加します。
すぐに王子には正体がバレてしまい、基本的に二人でイチャコライチャコラなお話です。
女だとバレそうになってハラハラといった展開もなく、王子に守られながら、無難に日々を過ごします…といった感じで、期待外れでした。
ヒロインが愛されていないと思い込み、すれ違うという王道の展開ですが、何がどう信じられないのか、読者にはちっとも伝わってこない位、ヒーローに愛されていて、途中で読むのをやめようかと何度も思う程のむず痒さ。
明るいじゃじゃ馬だったはずのヒロインがいつの間にか悲恋に酔ってしまい、ポエムの世界が広がってゆき、どうしようかなと思いつつ、とにかくこのすれ違いの解決の仕方が知りたいので頑張って読んだのに、そこはあっさりしていて拍子抜けしました。
自信過剰の俺様王子が、これでもかという位、王道のセリフを囁き、ヒロインが「ぇ、ぁ、ゃっ」と愛されるのが好きな方にはオススメです。
基本的に二人のやり取りだけでお話が進むので、とにかく甘いと思います。
私はもうお腹いっぱい、この調子だったら、この方の作品、3冊目は読まないと思います。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!