いつかじゃない明日のために
」のレビュー

いつかじゃない明日のために

高岡ミズミ/円陣闇丸

良かったです

ネタバレ
2025年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2002年初出の作品ですが、古さを感じず奥付けを見るまでそんな昔の作品だとは思いませんでした。

昔一緒に住んでいた攻と再会してまた同居する受。攻と亡くなった母の関係も、攻のことすらあまり知らぬまま、昔のようにただ傍にいてほしいと願います。攻が2年の同居後に出て行ってしまったことが、受には大きなトラウマとなっていて…。

過去を思い出せば受には辛い事件もあったけど、攻から受への気持ちはブレること無くでした。攻が受限定にせよショタコンだったのは間違いないと思います(笑)受視点なので置いていかれた辛さや不安に共感しますが、読み進むと攻もかなりの苦悩や忍耐があったことがわかりました。
受の同僚当て馬や攻の元カノなども出てきますが、お互いしか見えていない2人へはスパイス程度。加えていい人達で、むしろ関係を後押ししてくれるので嫌な気持ちにもなりません。
Hもほどほどかつ甘々で受がとても愛されています。

激情に心揺さぶられる作品ではありませんでしたが、切なさや葛藤などもあり退屈することも無く、とても読了感のいい作品でした😊
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