このレビューはネタバレを含みます▼
ついさっきまで戦争していた国が自業自得で滅亡寸前、から突然の終戦と求婚。
戦う力のない国に攻め入るのは恥ずべきこと、という独自の倫理のもと、復興支援する側である主人公姫騎士が侍女や護衛などの供をいっさいつけずに元敵国に嫁入り。旦那となるヒーローも単騎でお迎えに。即2人で出立。展開が早すぎてご都合感がこれでもかっ、と感じられます。
政略結婚のはずなのに、ろくな会議も条約も取り決めもしてなさそう。その証拠に主人公は幼い王子から嫌味を言われても言い返すことなく、むしろ肩身狭く思っている様子。いやいや、復興支援と諸外国からの防衛を担う見返りとして当然だろ、なんで滅亡寸前なのに強気なんだよ、とモヤモヤして恋愛どころじゃありません。
しかも主人公は王女でありながら将軍職にあり、国防の要の一画であるにも関わらず、その大きな武力をあっさり手放す王。属国にするから統治してこい、という理由ならわかるけど、この結婚で土地や魔法の力などのなんらかの利益を得てこい的な送り出し方。
そんなふんわり政略結婚にイライラw