このレビューはネタバレを含みます▼
一度目の人生で、家族に利用され、戦場で捕虜となり、国に戻っても悪女扱いされ死んでしまった不幸な主人公。
人生やり直しを始めましたが、もう二度と同じ轍を踏まないと奮起します。
自ら、一度目の人生で戦った国の正妃となり、悪意の塊の愛人たちと渡り合ってゆく様は、とても一度目の人生で気弱だった人物とは思えないくらい強気です。
いっそ清々しいくらいに気の座った彼女の行動は、とても読んでいて爽快感を得られます。
一度目も人生で得た情報をもとに、あれやこれやと頑張る主人公は、非常に賢く豪胆で気が強く、伏魔殿のような城のなかで確実に自分の価値や立場を確立してゆくのは、見事だと思います。
陛下も一目置き始めてきたこれから先の展開に注目です。