このレビューはネタバレを含みます▼
はい、自動販売機サイズで筋肉モリモリついて優しくて格好の良い男の子が恋に落ちて、その素敵なボディを年上の男に愛でられるのをそっと覗きたいあなた、ご一読を。いや、何度でも読んでください。
氷の様な空気を漂わせる男は、小説家であり、1児のパパでもある。自身を溶かし尽くすような恋に焦がれるも、子供をもうけた妻とは離縁し、子育てで疲弊。そんな時に出会った家政婦こそが、小説家自身が紡ぐ恋物語のメインキャストになります。
この作品においてもっともファインプレーを繰り出したのは、小説家の息子くんです。うまくいかない2人の関係を、それは常識的で建設的なアドバイスでうまくつないでくれました。彼はきっと将来良いお婿さんになるでしょう。そして、その結婚式にはきっと父親と、そののっぽで優しい恋人の姿があるでしょう。
そう読者に確信させるくらい、2人の恋は真っすぐで、素敵で、思いやりに満ちているのです。