ちょっとまってベイビー!【コミックス版】
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ちょっとまってベイビー!【コミックス版】

ハルモト紺

天国による人界蹂躙。

2025年4月10日
天国での人手不足を補うために人間に社畜を生ませる、という目的で人界にやってきた天使たち。人間の人権も尊厳も考慮されていないが、天使(天国の社畜)たちも人権も尊厳もないらしい(笑)。性別すら関係なく人体改造までキメちゃって(笑)。天国は気の毒すぎる社畜蔓延の悪循環。神様と天界はよほど無能上司に溢れているのでしょう。もしくは、共存共栄を知らん倫理ゼロ者村なのかも。そも旧約聖書を読んでいると、神様に選ばれる人間は善良な神の下僕しか許されていないので、そうした解釈に至ったハルモト先生に共感もありつつ、設定あまりにもド鬼社畜ハチャメチャやんけとも思います(笑)。で、肝心のカプ。正直、ハルモト先生の天使と人間の異種間+ヤンキー受けというヘキ+作家買いだったので、フタナリ受けにちょっぴり及び腰。なぜなら、私はフタナリ攻め派。宗派違い。でも、ハルモト先生だし、好きな設定なので刺さるもののが多かったから助かりました。ヤンキー受けはBL界の宝です。ちゃんと受けがヤンキーになった理由が伏線回収されていて、ほほう、なるほどね、となります。他にも人体改造が中途半端(女体化ではなくフタナリ)だった理由なども綺麗に回収されており、気持ちが良いです。あるべきものがあるべきところに収まる良さ。初登場時の攻めが、だいぶBL倫理的にイカれてて、こいつに受けを任せて大丈夫なのか?!と私の中の保護者が顔を出しかけたものの、何とかセーフだった。顔は良いが、攻めはギリギリです。受けモンペ派には微妙かも。受けの可愛さだけ楽しめる勢には楽しく読めるでしょう!根本にかかわるからどうかとは思うけども、フタナリ受けさえなければ私的には大大大ストライクでした。星4.5+作家さん贔屓で星5。修正は紙本とは異なる。紙はトーンで薄くしてるので、目をこらせば見えますが、電子は修正強め。R版ほしいですね。
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