3月22日、花束を捧げよ
」のレビュー

3月22日、花束を捧げよ

小中大豆/笠井あゆみ

時間的余裕がある時の一気読みを勧めます

ネタバレ
2025年4月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー評価の☆とあらすじを見て購入。先が全く読めずドキドキしながら読みました。☆評価からハピエンを信じて読了できましたが、そうでなかったら読むのキツかったです。この作品こそレビュアーさん方の書き込みを見て、ある程度話を知って読めば良かったかも…(^_^;)

受(海路)が主人公で、攻(蓮)がタイムリープして「死ぬ運命にある幼馴染み(光一)」を助けようとするのに巻き込まれる話。5月6日、11月1日、3月22日というキーとなる日があり、カオス理論のバタフライ効果で、5月7日〜11月1日までの攻と受のちょっとした行動差で未来が微妙に変わります。陰キャの受は陽キャの攻が好きで、攻のタイムリープに途中から巻き込まれ…。

読み始めると先が気になり、上下巻を一気読みしました。上巻は訳あって攻が冷たく、幼馴染みを愛しているが故と心を痛めつつも何度も1年のタイムリープに付き合わされる受が可哀想でした。下巻でその理由は明らかになりますが、とにかく展開が読めず3月22日まで光一を生かして死の呪い(?)を解こうとする攻受に同調し、自身も削られるような気持ちで読みました。

「凄い作品を読ませてもらったなあ」と言うのが読了後の感想です。恋愛がベースにあるのに途中からはどういう結末になるのか、どう決着をつけるのかが気になって仕方がなかったです。そしてBLらしくHも最後にちゃんと用意されていて(笑)

物理に詳しい人は気になる箇所があるかもしれませんが、私は素人なので純粋にこの作品も先生も凄いと思いました。2重、3重に構想があって、最後まで飽きることなく楽しめる作品だと思います👍✨
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