魔法科高校の劣等生
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魔法科高校の劣等生

佐島勤/石田可奈

魔法、科学、達也と深雪の共依存関係が良い

ネタバレ
2025年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 普段は恋愛漫画やラノベを見ています。男性向け(?)のラノベを読むのは初めてです。
アニメから入って、主人公がかっこよくてヒロインも可愛かったので原作も購入しました。達也は頭が良くて腹黒くて、めちゃくちゃ強いところが良いですね。
それからヒロインの深雪も強くて可愛い。素直で優しくて主人公を立てる、ちょっと古風なところが逆に新鮮に感じました。
この二人のベクトルの違う共依存関係が見どころの一つだと思います。
魔法と科学を掛け合わせるという今まで見たこと無い設定と、作り込まれた世界観にも引き込まれました。

ただ、達也がモテすぎ描写は若干くどいと思いました。先輩、同級生、後輩(女)、後輩(男)、留学生、再従妹、再従弟、ロボット。外見の良い新キャラはだいたい達也に惚れて、惚れずとも顔を赤らめモジモジ描写がある。ちょっとお腹いっぱい。この辺は男性向けだから仕方ないのかな。そんで深雪がヤキモチっていうパターンが毎回。
戦闘シーンはスピード感があり、見応えがあります。また、色々な陰謀が絡んでくるのですが、それを達也がどう攻略していくのか見ていくのも楽しいです。

それから挿絵については結構不満です。
絵が安定していない。
画力が高いシーンと、明らかに人物の等身がおかしいシーンの差が激しいです。
同一人物が描いたのか疑問に思うくらいです。
それから、小説内の描写と服装とか体勢が違うシーンが何度もあったので、ちゃんと読んでいるのか気になりました。
でもメインは小説なので、☆は減らしません。
それから最終回は良かった。良い意味で裏切られました。最後の最後に少年漫画の王道を見せてもらった気分でした。
長編でしたが、購入して悔いはありません。
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