切なくて切なくて，でも凛として…

これ以上ない最低の境遇の中でやっとなんとか生きているだけの彼女が自分のことは二の次に他者への思いやりを大切に生きてきた。心がすさんだり，人を妬んだりして…到底素直でなんていられないのが当然だと思うのに，彼女はどこまでも純粋にひたむきに彼一筋を慕い続ける！本当にピュア！何の代償も求めない彼女の愛や行動は作為的にしか動かない人たちには伝わりづらい。そんな中でも伝わる人には伝わる!!侍女がその一人で…彼女の存在が読んでいるわたしに小さな希望を持たせてくれました。彼も時折ふうっとその空気に包まれながらも引き戻され…読んでいるわたしをもどかしくさせました。
本当に絶妙な手綱さばきでキュンキュンさせられましたが，このストーリー最大の彼らのピンチはこれでもか！と言うほとんど凄まじく残酷で，果たしてこれから２人がどういう道のりを辿るのかと打ちのめされました。でも，そんな絶体絶命な展開こそが最後の最高の感動に繋がるんだと納得したし，最高の読後感でした！
本当に堪能させて頂きありがとうございました!!
ストーリーのことばかり書きましたが，実は絵も大大大好きでした！
本当にありがとうございました。また，こんな作品を書いて(描いて)ください!!