このレビューはネタバレを含みます▼
3巻まで読みました。
レビューでは幼稚な言葉や行動が気になる、と書かれているのをちらほら見かけましたが、本来であれば羞恥や嫌悪から大人になる過程で削ぎ落とされていくはずのガサツで自分本位な言動や行動をとる自分を小学生という多感な時期に箱に押し込めてしまったからこそ、主人公の中に素の自分として残っている、ということの表れなんだろうと想像します。
そこだけを切り取ると痛々しさを感じたり、読む人を選ぶ作品なのかもしれません。
けれどそれこそが、気合を入れて「決算」する主人公に必要な荒々しさで、行動するための原動力になっているんだと思います。普通に生きてきた大人なら、要らない社会性や体面を気にして思いとどまったとしても、それが「普通」ですからね。
子ども時代に知らずに押し込めた自分と、それを看過せずに一緒に生きていくと決めた大人の自分、その両者のための「決算」。
これからの展開が楽しみでならない作品になりました。