このレビューはネタバレを含みます▼
カツヲ先生の作品のなかでも、とりわけ内容が濃密かつ感動的な作品だと思いました。結末についてはここでは言及を避けますが、一人一人のクラスメイトと友達になっていく姿をずっと見てきた一読者としては、彼女の三年間の成果は正真正銘の努力の賜物であると断言できます。第1巻よりも第2巻、第2巻よりも第3巻…といった感じで、後々になるほど登場人物が増えてゆき、途中何度か出てくるクラスの座席表が、友達になった人順にまるでスタンプラリーのように埋まっていくところが個人的に好きです。また食事をするときの擬音に「もっ」という言葉を使っているところは可愛いですね。