敵しかいない政略結婚のはずが、夫に密かに溺愛されてます!?
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敵しかいない政略結婚のはずが、夫に密かに溺愛されてます!?

春日部こみと/らんぷみ

ヒーローの手のひらの上

ネタバレ
2025年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは賢くて心の強さがあり、不遇な身の上でも自分の力で乗り越えて行くことができて共感が持てます。反面、経済的に恵まれていても両親に愛されなかった、かまってもらえなかったせいで、心に寂しさを抱えています。(けれど「自分は恵まれている」と言いきかせワガママいわないようにしている)
ヒロインは両親のそれぞれ悪い部分を知ることになりますが(母親は売国し、父親は自国の英雄ではあるが敗戦国にヒドイ事をしている)、両親の酷さはその程度ではないことを、ヒロインは最後まで知りません。
ヒーローは、ヒロインの両親の本当の酷さを知っていますが、それをいざと言う時に、将来ヒロインが自分から離れようとした時にバラそうとしている点が「ソーニャだなぁ」と思いました……
ヒロインは賢く、心の機微が分かる子なんですが、やはりお嬢様育ちで世間知らずなんですよね…
機微が分かる子だから、最初冷遇されていても、使用人たちに好かれ、味方が増えていきますが。
最近のソーニャではヒロインがヒーローの腹黒さを承知した上で許容してる感がしますが、今回のはヒーローの「本当の腹黒さ」をヒロインは気付いていない感じがキモなのかなって思います。
ソーニャの会員特典の後日譚では、可愛らしいお子ちゃまに恵まれてるし、良かったな〜ってほっこりします。
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