このレビューはネタバレを含みます▼
安西先生の作品のファンです(*^^*)今回のお話も素敵でした!先生の現代ものも大好きですが、今作と同じく年下受けファンタジー、千夜一夜が大好きだったので、今回のファンタジーも大大大満足です!今回は、大国の第4王子(受け)と、小国の王弟(攻め)が国同士の繋がりのために婚姻関係を結ぶところから始まります。小国の王弟は実質人質で、役目を終えれば円満離婚の予定。受け王子は、立場も弱く、日陰者で、最初こそ人見知りで口下手でそれを隠すためにツンで、心根は素直なのにもったいない!ジレジレ!とさせられますが、安西先生の受けキャラって最初とのギャップというか、その過程が魅力でもありますよね!最初から慈愛に満ちた完璧なデデ二ープリ○セスみたいな受けも好きですが、人間として未完成で欠点もある受けが、だんだんと才能を開花させて本来の輝きを取り戻す…。思わず乳母になって応援してしまう、そんな魅力があります(*^^*)今回の受けも、正しくそれで、隠された才能がだんだんと分かり、それが周囲にも伝わり、認められ、不憫な子かと思いきや、実はみんなに大切にされていたんだね(はぁと)と分かって、とても幸せな気持ちになりました。もちろん、攻め王弟も素晴らしい人物で、実質人質の政略結婚ですが、安心してください!しっかり溺愛です!本の後半には攻め視点で2人の出逢いから振り返って語られる箇所があり、なんだよベタ惚れじゃん…めちゃくちゃ嫉妬するじゃん…おおらかな大人の余裕系攻め様かと思いきや、しっかり囲い込み系かよ…良きかな…(長)となり、そこも楽しめました(*^^*)