このレビューはネタバレを含みます▼
志の為に命を賭すのも良き。
ジズとツァド、二人で一族を導いていくお話も捨てがたい…。
しかし!そこはBLですので、一族よりも、志よりも、何よりも大事なただ一人を選んでこそ萌えます!
一冊でうまくまとまっていて、読後感も良く良かっです。
ただ、試し読みでもわかる通り、ツァドが慰み者にされています。
地雷の方は避けて頂くのが良いのかもしれませんが、ツァドが男前で、男の矜持がありまくりで、一族の慰み者にされても心が折れてませんでしたので、屈辱的な境遇の中でも希望が見えます。
実際、反撃する力は十分あった上でジズの側に残る為に自ら受け入れていたようですし、やはり心持ち大事。読む側も耐えられます。
物語自体も面白く1巻で終わるのは勿体ないなぁ、と思いました。
3巻くらいあれば二人で一族から出る方向ではなく一族を率いて変えていくお話になったのかなぁ、とか思っちゃいました。