「地獄の三十路録
」のレビュー

地獄の三十路録

結木万紀子

なんとも言えない不快感漂う表情が妙

ネタバレ
2025年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 性的に興奮している人の、目が、口元が、表情が、すっごくリアル。椚木さんの気持ち少しわかるな。最初、表紙の2人がバチバチになって、これから先どうなっていくのかと緊張したまま拝読しました。最後は2人が肩の荷が下りて…鎧を着てなくていいや、ってなったからでしょうか? 自分が変わりたいけどやり方がわからない、だから教えを請う姿に、とても安堵しました。またこの表紙の2人だけじゃなくて、それぞれの人の話がチラチラ見え隠れします。1人で苦しそうに抱えていた問題への重圧が少しでも軽くなるように感じられ、こちらも、ふっと息を吐き出せました。まとまりのない文章になってしまいましたが、ガッチガチに凝り固まっている重荷を背負っている人がいたら、止まり木になるかもしれない作品だと思います。個人的に静かにおすすめです。
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