雨降りvega
」のレビュー

雨降りvega

凪良ゆう/麻々原絵里依

凪良先生の傑作

ネタバレ
2025年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生の作品を最初に読んだのは「薔薇色じゃない」。以来、美しい彼シリーズや「おやすみなさい、また明日」「未完成」「君が好きだった」などなど全巻制覇に向けて順調に読み進めています。
この作品は高校生が主人公vega文人。高校生の頃って自分がどう見られるかが気になる、繊細で壊れやすい、でも怖い物知らずな大胆さもあって、好きな人で世界のすべてな時期。凪良先生の文章はその儚さと儘ならないもどかしさを瑞々しく描いています。
心が浄化されるような忘れられない一文が、必ずどの作品にもあって。
「どれだけ経験を積んでも、どうしても鍛えられない場所が人間にはあるのですね」
bl要素は薄めですが、一般小説として多くの人に読んだもらいたいなぁと思いました。
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