顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君
」のレビュー

顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君

東ふゆ

名作に出会えました

ネタバレ
2025年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻から最終巻まで、二日に分けて一気読みしました。かなりストーリー内容が充実していたので、レビューにまず何から書けばいいか迷いました。全体を通して強く印象に残ったのは、一見すると無表情に見える柏田さんの顔とその心理、そして太田くんの成長の様子です。最初だけ見ると痛烈な弄りの様子が描かれていてややもすれば心が痛みそうな場面に見えがちかもしれませんが、実は本当は違っていて、かかわり合ううちに徐々に好意というものが生まれているということに気付かされるシーンでもあるのです。かわいい柏田さんの顔の横にちょくちょく「※」印での文章による補足が記されたり、時に背景の変化によって心理状態を表現している点は、この作品の大きな特徴といえます。一方で太田くんは顔には出やすいですが、ここぞという時にはしっかり行動するイケメンであり、作品を読み進めるほど好感度が上がるキャラクターだと思いました。また、主人公たちの近くにいる仲間たちも個性が非常に豊かで、毎日が楽しそうです。
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