キリング・ストーキング【タテヨミ】
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キリング・ストーキング【タテヨミ】

クギ

サイコホラーでラブです

ネタバレ
2025年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ このボリュームとクオリティでこの値段コスパ良すぎるよな…と読み返すのは何度目か。コミックス版は全巻購入してますが、タテヨミも慣れると細かいところまで見れるのがよいですね。
猟奇的、サスペンス、鬱展開このあたりのワードが好きなひとには読んでもらいたい作品なのでタテヨミもレビューします。
ちなみに、えちシーンは少なめ(●液描写を無くす修正あり)です。

女の悲鳴でテンション上がるタイプのDV気質サンウと、ソシオパスストーカーのウジン。甘々じゃないし好感度も低い主人公たちでどうやってBLになるんだよと思われそうですが、愛も執着もトラウマもごった煮にしたラブストーリーだと思ってます。
もともとヘテロのサンウが「俺は同性愛者じゃない」と伝えるシーンなんて、とてもラブじゃないでしょうか。やってる事の道理はともかく、自分と同じ事(殺人)をさせて気持ちを共有したいなんて結構健気ですよね。全然ウジンには伝わってないんですが。
そしてウジンに至っては一人相撲でしかないし、恐怖や嫌悪を感じても離れられず、偶像化したサンウに苦しめられても縋るしかないのは、ウジンからしたらそれこそどうしようもなく「好きだから!」なんですよね。
ラブストーリーです。

細かいとこなんですが2人で買い物に行くシーンが好きです。駐車するときやたら右側に寄せて嫌がらせをする陰湿さが極まってるサンウと、人前だと一層惨めさが増すウジンが可哀想かわいくて。ずっとそんな2人でいてほしかった。
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